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Linuxデスクトップを促進するには

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デスクトップ環境をLinuxベースに移行しようとする話をちらほら伺うようになった。思ってみると、英会話で急成長中のGABAも個人診断する小部屋に置いてあったPCはLinuxベースになっていた。診断するのみと言う限定された利用法だからこそ意味を成すのだろう。

しかし普段の業務で利用する場合は訳が違う。特に初めからLinuxベースで構築している場合は問題ないのだろうが、Windowsベースで組まれていた所にLinuxを持ち込むのは大変だ。スイッチングコストが高すぎる。これまで利用してきたアプリケーションがそのまま活かせないのも辛い。

そうしたニーズを受け、最近ではOpenOfficeやFireFox等、これまでのMicrosoft製品を置き換えを狙ったオープンソース・ソフトウェアが増え始めている。これらを活用する事でWindowsベースからの移行が多少しやすくなったと言えるだろう。

本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはgaim、Linuxで動作するIM(インスタント・メッセンジャー)だ(Windows版もある)。プラグインを組み込む事でAOL(デフォルト)、Yahoo、MSN、ICQ、Jabberなど各プロトコルに対応する事が出来る。

IMを利用する事による業務の低下(つまり関係のない他人と話し込む事での時間の浪費)を心配する声は確かにあるが、メリットも非常に大きい。離席などの状態を確認する事も出来るし、メールよりも手軽にコミュニケーションが図れる。チャット的な話し合い、特にネット会議的な利用はやはりIMが最も優れていると感じている。

マルチプロトコルであるメリットは、やはり垣根を越えて、一つのインタフェースでまとめて管理できる事だろう。各プロトコルが統合される、なんて話を聞いた事もあるが暫く先の事だろう。それまではgaimのような存在が欠かせない。

IM一つでWindowsからLinuxへの移行が進むとは思えない。だが、一つ一つの障壁を越えた先に、選択肢としてのLinuxデスクトップが見えてくると考えている。

http://gaim.sourceforge.net/