Nagios
Nagios
一括した監視
○×株式会社の情報システム部の悩みは多い。サービスの品質、24時間365日の連続稼動が必至になっている。かと言って予算が確保できる訳でもない。現状のリソースの中、行う必要がある。
支社も多く、日本全国に拠点がある。それぞれの拠点間はWANで構成されているが、各拠点にそれぞれサーバが設置され、運用されている。まずは各拠点に存在するサーバの状態を管理する事、これが最初にすべき事になった。
色々検討した結果、オープンソース・ソフトウェアのNagiosを導入する事に決定。実績があるのと、そのために日本語での情報が多かったからだ。各ネットワークサービスの監視と、リソースの監視を一括して出来るのも採用の目安になった。
早速導入した次の日、携帯電話にメールが舞い込んだ。Nagiosからの通知メールだ。関西支社のサーバのトラフィックが増えているとの内容だった。次の日は関東本社でメール送信サービスが停止したとの事だった。
サービスが停止するのは正直問題ではあったが、導入した最大のメリットは、サービスに問題が発生したことを情報システム部がユーザよりも早く知る事が出来るようになった事だった。それによりユーザ部門への通知が迅速になり、サービス停止による不満・不安の度合いが低く抑えられた。
Nagiosは更に、グラフィカルな画面構成で、情報システム部内でも使い勝手が良いと評判だ。これでユーザビリティの向上を図れる予感がしてきた。(文章中の企業はフィクションです)