Miech

ブラウザ+RSS

名前を聞く割には普及度が進まないRSS。私はアグリゲータとしてglucoseを利用している。一度慣れると手放せなくなるのだが、初めの設定が多少億劫になってしまうのが良くないのだろうか。

多分、最初使ってみて覚える疑問は「ウェブ・ブラウジングと何が違うの」だろう。メールのようにリスト表示され、見易さと言う点ではメリットがあるように思えるが、それが乗り換える理由としては余りに弱いようだ。更に、普及に努める企業の存在が乏しいのも気になる所だ。

少なくともウェブ・ブラウジングとの違いについて言えば、ユーザ側立てばどう違うと言う話ではない。扱っているデータ形式がHTMLなのかXMLなのかの違いであって、最終的な記事レベルではHTMLになる場合が多い。そして扱っているデータ形式はアプリケーションで吸収されてしまい、ユーザの目に触れる事は殆どない。

本日はそんなブラウジングとの明確な違いを出し切れないRSSに対して、一つの答えを出したオープンソース・ソフトウェアの紹介である。Miechはブラウザーの中にRSSアグリゲータの機能を盛り込んでいるのだ。ちなみにソースは公開されているが、ライセンス・コミュニティ開発などの面で完全なるオープンソース・ソフトウェアではないのでご注意いただきたい。

実際に利用してみて感じられたのは、ブラウザ領域についてもRSS領域についてもしっかりと作りこまれている事だ。私が専用のアグリゲータを使っている理由でもあるが、大抵何かと何かを合わせたソフトウェアと言うのは帯に短し襷に長し、と言う状態になりかねない。

Miechについては普及しているタブブラウザ的な機能を盛り込みつつ、RSS機能を付加したような形で進化している。ベースがブラウザとなっているので、別なアプリケーションを立ち上げて…なんて面倒は発生しない。

RSSはメーラーの中、ブラウザの中に取り込まれた形で提供される場合が多くなりつつある。本来の普及形式は分からないが、それと知らずに使っていた、なんて事になるかも知れない。Miechはブラウザー領域について正にRSSを取り込みつつある。

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