lily

シンプル イズ ビューティフル

とあるシステムがあった時に、それと同じようなシステムを別な言語で実装しようと言う動きがある。元が商用ソフトウェアであり、模倣(言い方が悪いが)がオープンソース・ソフトウェアであれば分かりやすい図式だ。Microsoft WindowsとLinux、Microsoft OfficeとOpenOfficeのような組み合わせだ。

しかしそれはオープンソースの中でも有り得る。例えばWiki、これはPerl、PHP、Python、Ruby、C++、ASP、Javaその他諸々の言語で実装されている。優れたシステムは他の言語を扱う技術者を触発し、進化するのだ。非常に面白い傾向だ。

本日紹介するオープンソース・ソフトウェア、lilyはblosxomと言うソフトウェアのRuby実装版だ。実際に行う事は、ブログを書くためのソフトウェアである。

実は開発者の方から売りを事前に頂いているのだが、面白いと思うのは500行足らずのスクリプトで実装されていると言う点だ。ソフトウェアを勉強するにあたって、いきなり巨大なものを見てしまうと尻込みしてしまうが、500行くらいなら何とか読めるレベルだろう。実際に使うのはもとより、教材としても適しているのではなかろうか。

その他として、flavour(フレーバー)と言うデザイン定義のファイルを利用してサイトのデザインを簡単に変更可能だ(例えばRSS表示など)。更にblosxomのクローンとあって、blosxom用のflavourをほぼそのまま使用可能な事も売りだ。

Rubyはまつもと ゆきひろ氏の開発したオブジェクト指向スクリプト言語だ。そのためlilyについても日本語の情報が豊富なので、取り組みやすい。Rubyをやってみたいと思っている方、lilyを通じてプラグインを開発してみると言うのは如何だろう。自分の使いやすいプラグインを開発する事はサイト発展のためにもいいだろうし、且つlilyの発展に繋がるのだ。

http://www.mikihoshi.com/lily/

開発者、Fushihara Kanさんのブログ(別館)