Groovy
Groovy
Java発スクリプト言語
改めて考えるまでもなく、世の中にはコンピュータ言語が雑多に溢れている。人類が様々な言語を話し、読み書きするのと同様にコンピュータ言語も色々なものが利用されている。
多少アナログな言語と違う所は歴史の浅さと違う領域で管理されていると言う事だろうか。歴史が浅い割に多いような気もするが、そのお陰で様々な試行錯誤が繰り返されている。そして国と言う領域ではなく、管理される事で、英語・日本語・ドイツ語・中国語…お国によらず会話が出来るのがプログラム言語でもあるのだ。第二の母国語にもなり得るのだろうか。
本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはGroovy、JavaVMを利用したオブジェクト指向プログラム言語だ。Javaをベースにしつつ、スクリプト言語と言う特徴を活かして出来るだけ簡潔に書けるようにしている所が売りだ。
オブジェクト指向スクリプトとして、rubyやPythonと言った先駆者達のスクリプト言語としての特徴をJavaに組み入れている。もし開発言語として選択した場合、rubyやPythonの上級プログラマを5人揃えるよりもJavaの上級プログラマの方が揃えやすく、利用までの教育コストも低く抑えられるはずだ。その点もGroovyの魅力になり得る。
そして何と言ってもスクリプト言語であるために簡素な文法になっている。明示的なクラス定義や型定義をせずに済むのは気に入る人も多いだろう(勿論、定義しても良い)。
他にも便利な機能は色々ある。まだβ6(2004年8月現在)と言う事もあり、全てのJava文法をサポートしている訳ではないらしいし、荒削りな所もあるだろう。更に個人的に気になるのは.groovyと言う拡張子だ。長過ぎはしないだろうか。それらをひっくるめて楽しみな言語である。