Gauche
Gauche
マルチバイトScheme
数多ある言語の中に、Lispという存在がある。Emacsでも利用されている言語なのでご存知の方も多いだろう。人工知能研究などで利用するために開発された言語で、洗練された言語と言う印象が強い。
その歴史はかなり古く、1962年にMITで研究開発されたとの事。未だに現役として生き残っていると言う事実が優秀さを現していると言う事なのだろう。本腰入れて取り組もうと考えた事はないのだが、xyzzyを利用しているので簡単な機能追加くらい出来れば良いなと思った事はある。
さて、そんなLispの方言の一つにSchemeと言うものがある。Lispに似ているのだが、インタプリタ型の処理系になっている。Shellのようにちゃちゃっと書いてぱっと自動処理、なんて形で作るのに向いている。そしてその用途で利用されたいと思うものを本日紹介しようと思う。
本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはGauche、R5RS準拠のScheme処理系プログラム言語だ。Unix、Linux系のシステムで動作するが、cygwinを利用してのWindows上での動作も可能だ。システム関数は使えないものがあると言う事だが、それは致し方ないだろう。
このSchemeの実装と言うのは世の中に幾つかあるようだが、このGaucheの特徴としては、『立ち上がりの速さ』『マルチバイト』『システムインタフェース』等などだ。特にマルチバイトの対応は2バイト圏の開発者にとっては助かる部分だろう。
Lispと言う言語は今、良くある言語(JavaやPHP等)と随分勝手が異なっている印象がある。しかし美しい言語だと言う定評もある。開発としては難しいかも知れないが、処理の自動化レベルであれば十分活かす事が出来そうだ。少し勉強してみるのも良いかも知れない。