DoubleType

作ろう、オリジナルフォント

DoubleType ロゴ

サイトを構築する上で、最も重要且つ難問なのがロゴのデザインだ。ロゴはサイト全体を支配する存在であり、CI(コーポレート・アイデンティティ)ならぬSI(サイト・アイデンティティ)になるものだ。

私の場合で言うと、知り合いのプロにお願いしている。このOpen Alexandriaについてもいつか依頼する事になるのだろう。そしてプロのデザイナが持っているのが大量のフォントだ。確かにロゴはフォントの中からどれを選択するかでイメージが全く変わってくるものだから、様々なものを持っているのだろう(勿論フォントを使わないロゴもあるが)。

さて、本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはDoubleType、そんなデザインを左右するフォントを自作できてしまうソフトウェアだ。特に漢字圏の事情を配慮していると言う特徴がある。それは漢字をパーツに分け、それぞれを組み合わせる事で効率的なフォント作成を可能にする事だ。

確かに漢字と言うのは組み合わせで構成される場合が多い。「険」「検」「験」、これらは部首が変わっただけで、他は同じ構造だ。全てがそれで解決する訳ではないだろうし、問題もあるかも知れないが(部首によってバランスが変わる場合等)、面白い試みではある。

更にJavaを利用している点で、Macintosh、Linux、Windowsなど様々なプラットフォームで動作するメリットがある。デザインの古参と言えばMacintoshだ。彼らのフォントに対する思いがDoubleTypeを通じてWindowsに取り入れられる可能性があるのは非常に面白い。

フォントの作成はデザインとはまた違う、緻密で堅固なコンセプトを必要とする作業だと思われる。デザイナの皆さん、気に入ったフォントがないと嘆くのではなく、自ら創出すると言うのは如何だろうか。

http://doubletype.sourceforge.net/