TeamSpeak
TeamSpeak
クロージングIM
私の予想した今後のインターネットの発展は、オープン化とクロージング化、ボーダーレスとローカルコミュニティー、リッチとシンプル等両極端の選択が進むのではないかと考えている。
つまりインターネットを知る事が、選択肢を広げる事につながり、そのためにニーズが二手に分かれるのではないかと言う事だ。元々ボーダーレス、無時間性を売りにしていたインターネットではあったが、そこに徐々に区切られた空間が生み出されつつあるのは、徐々にそういった傾向が見られつつある証拠とも言える。
さて、そんな波がIM(インスタント・メッセンジャー)の世界にも流れ込みつつある。それが本日紹介するオープンソース・ソフトウェアTeamSpeakだ。TeamSpeakは音声利用も可能なIMサーバとクライアントを配布している。尚、オープンソースではあるのだが、ライセンス上は商用利用が有料になっているようなので注意して欲しい。
IMと言えば数多くのソフトウェアが存在するが、サーバが自前になる事によるメリットは何だろうか。最も顕著なのはごく限られたコミュニティー形成が可能になる事だ。また、サーバ側で一極管理する事でアクセスログなども記録でき、管理上の問題も減るだろうと推測される。
個人的に気になるのは音声チャットの部分だ。複数人での同時会話が可能なようだが、実際の用途として何が考えられるだろうか。少なくともいえるのは、他の作業をしながらも会話できる事だ。チャットだけに集中してしまうと、作業の効率化を図る目的がなくなってしまう。会話しつつも手を動かせるのはメリットかも知れない。
テレビ電話をはじめ、音声と動画を同時に流すシステムがあまり普及していないのは事実だ。だが、文字と音声ならばまだ普及する余地があるのではないかと思う。遠隔地で同時に作業するプロジェクトが当たり前になっている現代、TeamSpeakをどう活かすかはあなたの腕次第だ。