Rendezvous
Rendezvous
次世代型AppleTalk
IT化が進んだお陰で、10名以上の従業員を抱える企業において、PCが一台のみ、全員で共有して使うような事は殆どなくなっただろう。その代わり、次のステップに進んでいるようだ。家庭環境のIT化だ。
家庭内にPCが複数台存在する場合も多々ある。何もコンピュータが好きだと限った訳ではない。息子と親で一台ずつ、夫婦で一台ずつ、多ければ家族一人一人にある場合だってあり得る。家庭によっては家庭内LANを構成している場合もあるだろう。
自分だけで使っている場合は大丈夫だった事が、ネットワークが絡むと厄介になったりする。プリンタを共有にしたり、ファイルを受け渡したり今まで出来なかった事が出来る反面、設定がきちんと分かっていないとただ問題を多くするだけになってしまう。
それらの解決手段として提言されるのが本日紹介するオープンソース・テクノロジー、Rendezvousだ。ランデブーと読むんだよ、ジェフ。Rendezvousは面倒なTCP/IP等の設定をする事無く相互ネットワークを組めるテクノロジーだ。Appleが開発し、普及に努めている。
設定をしないネットワーク技術をzero-configurationと呼ぶ。基礎となるのはアドレス割当・名前解決・サービス検索になるのだが、MicrosoftではUPnPと呼ばれる技術でもある。業界標準となり得る技術は複数あるのが通例なので、後はサード・パーティーの使いやすさ次第かも知れない。オープンになっていると言うのはそのメリットになり得るだろう。
Rendezvousは特に最近、WindowsやLinuxにも対応した。業界標準になっているプラットフォームであるWindowsに対応した事によって、各サードパーティーの選択肢はぐっと広がった事になる。
ネットワークは生活の中に溶け込み、空気のようになりつつある。面倒な設定をする事なく、相互に接続できるのは非常に魅力的だ。ただし、セキュリティは忘れずに。