OpenIndex
OpenIndex
Googleを越える?
今、検索エンジンを巡る市場が熱い。Google、Yahoo、MSNの三つ巴が展開されている。いずれもレベルの高いページ検索が行え、検索結果への広告掲載が大きな市場になっている。更に、デスクトップ検索やIPアドレスに応じたローカル・ターゲティング検索等、新しい市場が次々に形成されようとしている。
ページ検索についてはお互い非常に高いレベルであり、インデックス(データベースに格納されている件数)が充実してくれば、ほぼ遜色ない結果が得られるようになるに違いない。次の世代ではもっと別な要素が必要とされるだろう。更に言えば、遜色がなければ単純に検索結果に対してはビジネス的な要素が薄れてくると言う事だ。問題はそれと何を組み合わせるかにかかってくる。
本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはOpenIndex、Natch同様に検索エンジンを作り出す事を目標としている。クローラー(自動巡回・サイト収集ロボット)が集めた情報を格納し、それらを理論に基づいて結びつける事でエンド・ユーザの要望に応じた結果を表示する、その一連の流れを作り出そうと言う訳だ。そしてそれらは決して技術に偏ったものではなく、れっきとした理論によって生み出されるものなのだ。
検索エンジンのオープンソース化によって生み出されるものは何なのか。まず、それらのデータを格納するメガ・データバンクのようなものが出来上がる可能性がある。そしてそのデータを利用したサービスが次々に誕生するかも知れない。
更に検索対象を絞り込んだ検索エンジンも登場する可能性がある。今で言う、ニュース専門の検索エンジンのようなものだ。ある業種に限ったものであるかも知れないし、ある地域に絞ったものかも知れない。必要なデータを絞り込んで取り出せる事は目的が決まっている場合、非常に有効だ。
Googleの登場によって一気に花開いた検索エンジンの市場は、次なるステップに向けて進化が加速している。OpenIndexは彼らに追いつき、追い越せるソリューションになり得るだろうか。