JXplorer
JXplorer
専用の重要性
様々な業態の企業でお話を聞く機会がある度に感じるのは、いわゆるIT化は業種、業態、企業規模を抜きにしてどんどん進んでいると言う事だ。一人一台のコンピュータは当たり前になっているし、インターネットや電子メールが無ければ業務すら成り立たない場合も多くなっている。
こう言ったIT化が一つの計画の下、的確に行われている場合はそれ程問題は起こらない。問題が起こり得るのは時代時代を追いかけつつ、その場その場の導入を繰り返していった場合だ。この場合、各部署によって同じようなシステムが幾つも導入されていたり、同じ企業内でありながら横の連携が不可能であったりする。過去においては紙で可能だった連絡が、データになった途端途絶えてしまうわけだ。これではIT化が進歩を促したと言えるのだろうか。
複数のシステムが乱立した結果として最たるものが幾つもの認証システムとなって現れる。業務を行うためには幾つものIDとパスワードを覚えなければならない。全て同じもので統一したとしても、更新期間が違ったりするとバランスが崩れてしまったりする。
最近、それに対する対策が整いつつある。LDAPによる認証統合がそれだ。WindowsのActiveDirectoryやSamba、Linuxログイン等幾つものアプリケーションが対応している。後は独自開発のシステム自体が対応すれば、認証周りで悩まされる事もなくなるのだ。
前置きが長くなってしまったが、本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはJXplorer、LDAPのデータを操作するためのGUIアプリケーションだ。LDAPではID、パスワードのみならず住所、メールアドレス、ドメイン管理の際の必要情報等、管理情報が多い。そのため、一覧できるインタフェースは非常に使い勝手が良い。
システムとして、LDAP管理情報を更新できるインタフェースの提供は必要不可欠だ。しかし、システム管理者として全体像を眺められるアプリケーションは便利になるだろう。特にLDAPはRDBMSに慣れてしまっていると構造が分かりづらく、混乱を招く場合も多いので専用であるJXplorerは頼もしい味方になってくれるはずだ。