HAIKU OS
HAIKU OS
メディアOS
その名前を聞いた瞬間、5、6年前の懐かしい頃を思い出した。その頃、私はApple ComputerのPerforma 5220を使用し、次期OSと呼ばれたCorplandの開発状況に胸を躍らせていた。
結果的に言えばCorplandの開発は中止されてしまったが、その時に話題になったOSがあった。それが本日紹介するオープンソース・ソフトウェアであるHAIKU OS、元の名前をOpenBeOSつまりBe OSであった(ややこしい)。
Be OSはその当時からマルチタスクが実現されており、3Dなどがスムーズに動作しているのが非常に印象的だった。アイコンなども山吹色でそれまでの漢字Talkと違った雰囲気にいつAppleと提携するのだろうと待ち焦がれていた。しかし、Appleはスティーブ・ジョブズ率いるNext社を買収し、MacOS 8を発表するに至った。
私の記憶ではその時点でBe OSの事をすっかり忘れてしまい、つい先日OSの名前が変わると言うニュースから久々に思い出した次第だ。調べてみた限りではPowerPCベースからIntelベースに発展したが、Windowsの壁は厚く、シェアを広げられずにPC業界からは離れたらしい。その後、インターネット家電に手を伸ばしたが振るわず、解散へと至ったようだ。
企業が潰れようとも、技術が共に滅びる事はない。Be OSは当時としては画期的な機能を持ったOSであったし、今現在も注目すべき点はたくさんある。オープンソースとなる事で、更なる進化への道を歩み始めている。