aDesigner
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万人向けの追求
企業には社会への貢献が必要とされている。地域・世界コミュニティへの貢献、雇用の均等化、学会への寄付等、様々な形でのフィードバックが考えられる。
特に、バリアフリーなどで知られる何らかの障害を持った人達に対しての対応は企業にとっても重要な課題になっている。あくまでも私見ではあるが、雇用に関しては障害者だから、高齢者だからという垣根がある事自体が問題に思えている。優秀な人と言うのは障害の有無に依らないはずなので、それを正しく判断する目が企業に求められていると思えるのだ。
しかし、障害者、高齢者をカスタマーとして捉えた場合は全く状況が変わってくる。陳列棚が多すぎて通路が狭く、車椅子で通れないような店、あまりに小さい字で書かれた説明書、操作が複雑化し、小さいボタンしかない携帯電話…いずれも改善を必要としている。そしてそれはアナログではなくデジタル、つまりWebサイトについても同様の事なのだ。
本日紹介するソフトウェアはオープンソース・ソフトウェアではない。更に利用するには一部の個人情報を登録する必要すらある。Webアクセシビリティを視覚化できる、aDesignerがそれだ。今後を考えると非常に役立つと思われるので紹介する事にした。
aDesignerは日本語されており、音声ブラウザ・ロービジョン(弱視・色覚異常等)を持った人達の見え方を示し、且つ改善点を指摘してくれる。Open Alexandriaで行った所、音声モードについてはAランクを受ける事が出来た。これはテキスト中心のサイトである事が原因だろう。また、殆どがCSSによって構成されているので、複雑なテーブルが無いのがメリットだろう。
しかしロービジョンモードについては幾つもの指摘があった(ランクはC)。自身が健常者であるために気付かなかった点を指摘されるのは非常に勉強になる。これは随時修正していく事にしよう。
デザインとWebアクセシビリティ、SEO等は決して相反するものではない(Yahoo JapanはロービジョンモードでA、流石だ。しかし音声モードはC)。あなたの会社、個人のサイトは誰からでも受け入れられるものになっているだろうか。是非測定してみて欲しい。
http://www.alphaworks.ibm.com/tech/adesigner?Open&ca=daw-hp-pr