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飛べない鳥の分析

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クライアント曰く、最近の顧客動向は分からないと言う。過去においてはもっと分かりやすかったと言うが、実際にはバブル期の影響で作れば売れる時代だっただけだろう。その頃の名残を持ち過ぎて、未だに苦労しているようだ。

勿論、商品購入時にアンケートを行う等顧客の属性に関するデータを必死で集めてはいる。問題はそれの活用度合いが非常に低いと言う事だ。いつの間にか集める事が目的になってしまい、ゴールになってしまったのだ。本来はここからがスタートであるのにも関わらず。

こういう企業が意外にまだ生き延びているのが不思議でならない。業界にもよるのだろうが、企業相手のビジネスを行っていて片手間で始めた消費者相手のビジネスでは常に失敗し続けている。はっきり言えば手を引くのが一番お勧めなのだが、なかなか踏ん切りがつかないようだ。

さて、本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはWEKA、データマイニングツールである。WEKAはサイトのタイトル通り「Machine Learning Project」、直訳すると機械学習プロジェクトの中で生み出されたソフトウェアだ。機械学習とは、一種のAI(人工知能)のようにコンピュータの経験を自動的に取り込み、次の処理に生かしていくような分野だ。

WEKAは世界で一番利用されているフリーのデータマイニングツールらしい。ただ、この世界もまた非常に奥が深く、ちょっと調べた位では全く底が見えない。WEKAの実際の使い方もちょっとしたものであれば分かるのだが、恐らくそれだけではなく深い利用法も確実に存在するようだ。

データ分析とは現状、過去を数値に置き換える事で何かの一定法則を見出す行為だ。ビジネスにおいて過去の結果をそのまま現在に当てはめる事はナンセンスだと言わざるを得ないが、過去を知らずに未来を予測する事は更に難しい。WEKAは更に多次元的な切り出しを行い、今まで見えなかった過去の新しい一面を見せてくれるはずだ。

http://www.cs.waikato.ac.nz/ml/