PHPSurveyor

そうだ、皆に聞こう

日本のビジネスはバブル期から徐々に消費者の顔を見なくなっていた。初めに取引先ありき、次に従業員ありき、そして最後に顧客ありき。これは全く以ってあべこべだ。皆ビジネスを省みず、財テクに走った結果、バブルが弾けて不況へと転落していった。当然の成り行きだと思う。

現在、CRMや顧客志向と言った言葉が様々な所で利用されている。実際、各企業においてどのような捉え方をしているのかは分からないが、良い傾向であるのは間違いないだろう。やはり顧客のニーズ、ウォンツを探る事でビジネスをより大きく広げていく。そのために従業員がおり、取引先があると考えるべきなのだ。

それはインターネットでビジネスをやっていても当然言える事である。電子的なやり取りが続くインターネットビジネスはどうも冷たい感じがあり、何が顧客志向なのか分かりづらい一面もある。だが、普通の店舗で言う所の導線がアクセス解析で分かり、売れ筋なども電子化されることで一目瞭然になるのだから、それ程違わないのかも知れない。寧ろ、店舗とインターネットでそもそも異なるのだから、既存の顧客志向をそのまま取り入れようとする事自体が間違っているのだ。

更に、アンケートを取るのはインターネットを利用した方が便利だ。街角に立って無作為に行うアンケートもあるが、季節的には厳しかったり、天候に左右される。更に、手紙などのアンケートはポストまで行く手間があって返信率が悪かったりする。だが、インターネットは無時間、無地域なのだ。いつでも誰でもどんな時でも、好きなようにアンケートを収集する事が出来る。インターネットではアンケートの内容が悪いという話もあるが、個人的には街頭でのアンケートとどこまで違うのかは疑問である。

前置きが長かったが、本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはPHPSurveyor、PHPを利用したアンケート収集ソフトウェアである。アンケートフォームは入力の仕組み、入力内容の自動チェック、メール送信機能等、意外に手間がかかる場合が多い。それらを一括して取りまとめてくれるのだ。

顧客志向とは、顧客を想像する行為ではないと思う。実際の、リアルのお客様を相手に、どのような提案が出来るのかを考える事だ。そのためには顧客に多少の協力を願うのは無理な事だとは思えない。お互いより良いサービスを授受するためにも、努力を積み重ねなければならない。

http://phpsurveyor.sourceforge.net/