BLMの盛り上がりとともに、IT業界における言葉の使われ方についても見直されるようになっています。たとえばマスター/スレイブという、いわゆる侍従関係にある間柄の調弦について、メインとサブといった名前を使うようになっています。GitHubではすでにmasterからmainに変わっています。 同様の用語問題についてチェックしてくれるツールがwokeになります。

wokeの使い方

wokeは対象になるファイルを引数で指定して実行します。たとえばホワイトリストはアロウリストにすべきだと指摘されます。

$ woke test.txt
test.txt:1:9-18: `whitelist` may be insensitive, use `allowlist` instead (warning)
This has whitelist from stdin

もともとホワイト/ブラックリストというのは人種に由来するものではありませんが、想起させるという点において変更が求められるようになっています。どういった言葉が地雷になるか分からない現在、公開する文書などをあらかじめチェックしておくことで、センシティブな用語の利用を避けられるようになるでしょう。

wokeはGo製のオープンソース・ソフトウェア(MIT License)です。

get-woke/woke: ✊ Detect non-inclusive language in your source code.