Gitを使ってファイルのバージョン管理を行っている人は多いです。単純なファイル管理として使うのも良いですが、リポジトリを見るともっと様々な情報が見えてきます。それは作業時間です。Gitを使えばどのファイルに対してどれくらい作業したかが分かるようになります。 GTMはそのためのソフトウェアです。GTMをGitリポジトリの中で使って開発すれば、作業時間を見える化してくれます。

GTMの使い方

GTMをインストールした後、最初に gtm init で初期化します。後は通常のGitリポジトリとして作業すれば良いだけです。commitイベントを使って自動的にログを追加してくれるようになります。

作業中は status サブコマンドで状況が分かります(筆者環境では確認できず…)。

$ gtm status

       20m 40s  53% [m] plugin/gtm.vim
       18m  5s  46% [r] Terminal
           15s   1% [m] .gitignore
       39m  0s          gtm-vim-plugin

後は report を使って結果を確認できます(筆者環境ではコミットログが流れました)。

$ gtm report

7129f00 Remove post processing of status
Fri Sep 09 20:45:03 2016 -0500 gtm-vim-plugin Michael Schenk

       20m 40s  53% [m] plugin/gtm.vim
       18m  5s  46% [r] Terminal
           15s   1% [m] .gitignore
       39m  0s          gtm-vim-plugin 

多くのエディタ向けプラグインが提供されています。例えばAtom、Sublime 3、Vim、IntelliJ IDEA、WebStorm、RubyMine、Visual Studio Codeなどです。これらのプラグインと組み合わせることで、よりGTMを使って時間管理が容易になります。Gitを使ったシステム開発の中に組み込んでみてはいかがでしょう。 GTMはGo製のオープンソース・ソフトウェア(MIT License)です。

git-time-metric/gtm: Simple, seamless, lightweight time tracking for Git