Git ManagerはPHPで作られたGitリポジトリ管理システムです。ユーザ単位のアクセス制限に対応しています。

Gitのサーバを立てようと思うとなかなか面倒なイメージがありますが、Web上で管理できるととても手軽になりそうです。PHP製のGit Managerを紹介します。


ログインした後の画面です。ログインはhtpasswdまたはLDAPを利用できます。


リポジトリ追加のダイアログです。


リポジトリを追加しました。


ユーザごとのアクセス権限を設定できます。


グループ単位の設定も可能です。


リポジトリを作るとこのようにGitのファイル構成が作成されます。

認証の仕組みでhtpasswdを使ったり、LDAPが使える点がとても便利ではないでしょうか。またWebDAVを使うことでWebベースでリポジトリを触れるのも便利です。筆者環境ではcloneできなかったのですが、HTTPベースでpushやpullができれば管理が相当に楽になることでしょう。なおGitリポジトリの閲覧にはViewGitを使っています。

Git ManagerはGNU Affero General Public Licenseのオープンソース・ソフトウェアです。

MOONGIFTはこう見る

Gitの管理で泣かされるのが認証周りの仕組みです。GitはBasic認証とSSHでのログインくらいしか対応しておらず、ダイジェスト認証すら利用できません(1年くらい前の状況ですが)。なので独自に実装し直すかHTTPSを使う必要がありました(またはSSHで公開鍵認証です)。

Git ManagerではWebDAVを使いつつ、LDAPやBasic認証を使って、かつグループ管理することでリポジトリへの読み書きを特定ユーザに限定させています。この仕組みを使えばHTTP/HTTPSだけでGitリポジトリが使えそうです。企業におけるGitリポジトリの管理が容易になることでしょう。

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