Migrations Mapは世界の移住状況を流入、流出に分けてグラフィカルに表示するソフトウェアです。HTML5で作成されています。

大抵の人は産まれた国で一生を過ごします。しかし中には移住する人もいます。ある国を中心にして、国民がどこへ移動しているのか、逆にどこから移住者がやってくるのか、それをビジュアル化したのがMigrations Mapです。


格好いい地図が表示されます。最初にダウンロードが行われて、コンテンツがオフラインでも使えるようになります。


日本です。Arrival、つまり日本への移住者がどこから来ているかが分かります。濃い色のところほど多く流入しています。


カナダからの移住者のグラフです。


その国の人口やGDP、HIV感染率なども表示され、なかなか興味深いものになっています。

Migrations MapはHTML5を使って表現されており、グラフィカルでとても分かりやすい表示になっています。これを機に世界に興味をもってみるのも良さそうです。

Migrations MapはMIT License、HTML5で作られたオープンソース・ソフトウェアになります。

MOONGIFTはこう見る

かつてこれくらいの表現をしようとした場合、Flashを選択していたと思われます。しかし時代が変わってHTML5でも十分にグラフィカルで表現力の高い描画が実現しています。HTML5で表現することによって、既存のHTMLとの親和性も高いものになります(ドロップダウンからでも国が変更できるようになっています)。

もちろんここまで作り込むのは大変だとは思いますが、外部にあるデータは一覧表になっている程度のもので、それでは視覚に訴える情報に乏しいのは確かです。Migrations Mapのようなグラフィカルな表示にすることによってインパクトが強く、目を引く情報になっていると言えます。非常に有効なビジュアル化です。

Migrations Map: Where are migrants coming from? Where have migrants left?

madewulf/MigrationsMap.net - GitHub