html5webviewはHTML5を積極的に取り入れたAndroidアプリを作るサンプルです。

スマートフォンはHTML5を積極的に使っていくのに最適なデバイスとなっています。HTML5を積極活用すればネイティブアプリ並のWebアプリケーションも実現できます。そんなHTML5型Androidアプリを作ってみるなら参考にしたいのがhtml5webviewです。

デフォルトでは有効になっていないAndroidのHTML5機能について、html5webviewでは有効にしながら実際に使ってみるデモアプリも提供しています。


デモアプリをインストールしてみます。


デモは動画(videoタグ)音楽(audioタグ)、位置情報、ストレージ、縦書きとなっています。


audioタグのデモ。ボリューム調整、再生、停止ができます。


videoのデモ。Canvasタグを使ってキャプチャを撮れます。


下に表示されているのはキャプチャした画像です。


位置情報デモ。Googleマップ上にマッピングしています。


縦書きデモ。

これらのデモはAndroidアプリ上にそのまま書かれているのではなく、台湾の國立交通大上にあるファイルを読み込んでいます。もしAndroidのWebブラウザで直接アクセスすると許可を求められるのですが、アプリで既に許可をとっているhtml5webviewの場合はすぐに表示できます(ファイルストレージは許可を得ずとも使えますが)。html5webviewのようなラッピングをすればHTMLを読み込むだけでも十分面白いアプリケーションが作れそうです。

html5webviewはNew BSD Licenseのオープンソース・ソフトウェアです。

MOONGIFTはこう見る

WebViewを使ってネイティブアプリを作る場合の利点としては、アプリをバージョンアップせずともレンダリング結果をサーバ側で手軽に変更できる点にあります。iOSではそのようなアプリは審査は通らなくなっていると言いますが、Androidであれば問題ないでしょう。

欠点としてはネットワークが必須になってしまうことですが、オフラインキャッシュを使う手もあります(限界はありますが)。とは言えTwitterやFacebookのようにネットワークがなければそもそも楽しめないサービス連動型アプリであれば問題はないと思われます。Webとアプリ、良いとこどりのアプリを作るには参考にしたい手法です。

html5webview - An Android WebView Wrapper to Enable Quick HTML5 Setup - Google Project Hosting