自前のDropboxを実現する1ファイルのシェルスクリプト「vbox」
vboxはシェルスクリプトで作られたDropboxライクなソフトウェア。
vboxはシェルスクリプト製のオープンソース・ソフトウェア。みんな大好きDropbox。指定されたフォルダを自動的に同期してくれて、別なPCともファイルが共有できる上にバージョン管理までしてくれる。普段は何もしないというのが良い所だ。
しかしそんなDropboxが便利だと感じる反面、自分だけのDropboxサーバを立てたいと感じている人も少なからず存在する。そんな方はvboxを使ってみるといいだろう。
vboxは何とたった一つのシェルスクリプトファイルでできている。技術的に言うと、自分でサーバを立てて、そこにある特定のディレクトリとローカルのディレクトリをrsyncで同期する。それでは単なるバックアップであり、vboxはリモートではGitを使ってバージョン管理を行っている。
複数のコンピュータで同期することも想定されている。SSHでログインするので、公開鍵認証を使う必要がある。Windows + Cygwinでも動作するそうだ。サーバは何もインターネット上でなくともいい。LANでも良いだろう。vboxは実行するたびに終了するので、Cronなどで定期的に実行すれば良い。企業内の個人用Dropboxとして使ってみるのも面白そうだ。
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Dropboxでは幾つかセキュリティ上の問題が見つかったりもしたので、企業での利用に若干躊躇する空気もある。だが大事なファイルは日々作成される。そんなジレンマを解消する上で自分でサーバを立ててしまうというのは良い選択肢になるだろう。
個人個人でDropboxを購入するのに比べればサーバの運用費の方が安いかもしれない。rsyncで動作するので、各安のVPSでも十分使えるだろう。こうした選択肢があるのは良いことだ。実際に立ててみた上でやはりDropboxのが良いと思うこともあるだろうが、最初の導入時には類似技術、ソフトウェアと比較した上で試さなければならない。
# 2011年08月02日。Gitを使ったバージョン管理は行っていません。当方のファイル構成上、そう見えただけでした。訂正いたします。