TatamiはTwitterのタイムラインをSVGで描くアートソフトウェア。

TatamiはRuby/Sinatra製のフリーウェア(ソースコードは公開されている)。デジタルで作成した作品も評価されるようになっている。コンピュータを使って音楽をリミックスしたり、数式で芸術的な絵を描いたりもできる。フラクタル画像などは手で作るのは難しいが、コンピュータ上では容易に作成できる。


実行例

デジタルな作品は一度作成してしまえばコピーが簡単であったり、失敗を差し戻すと言ったことが特徴だ。さらにアルゴリズムだけを定義することで実行するたびに別な作品を描くこともできる。そんな作品の一つ、Tatamiを紹介しよう。

TatamiはTwitterのタイムラインを一定のアルゴリズムに従ってブラウザ上にマッピングすることで、無数の線を描いていくソフトウェアだ。実行するたびにタイムラインを取得するのでまず同じ結果にはならない。できあがった線はまるでタタミイワシのような形になっている(そのタタミからきている)。


もう一度実行すればまた違う図形

出力はSVGで行われる。そのため最近のブラウザでないと表示されないだろう。SVGが使えるようになったことでWebブラウザ上でプログラミングを使ったイラストが描けるようになった。そしてリアルタイムに刻々と変化していくTwitterだからこ作品の変化がある。今だからこそできるソフトウェアと言えるだろう。

MOONGIFTはこう見る

デジタルならではの作品の描き方があると思う。Tatamiのようにオンラインにあるコンテンツをうまく繋いで作品の一部にするというのも面白い。他にもデジタルアートは色々あるが、プログラミングと組み合わせると多彩な展開が見えてくる。

ネタになるコンテンツは既に無数に存在する。それらを一定のアルゴリズムを使って表示するとどうなるか、それを線やアイコン、何らかの形を使って描画すれば一つの作品が出来上がる。プログラミングというとサービスを作ることに目がいきがちだが、時にはアートを描くという目的で使ってみるのも面白そうだ。

デモ:svg test

milligramme/Tatami - GitHub