weinreはリモートクライアントのWebインスペクタを実現するWebサーバとブックマークレット。

weinreはJava製のオープンソース・ソフトウェア。FirefoxやGoogle Chrome、Safariなどで使われているWebインスペクタ。読み込まれているリソースを確認したり、レンダリングされている内容を見たり、JavaScriptコンソールでデバッグもできる。これがないと開発がままならないという人も多いのではないだろうか。


接続しているクライアントリスト

そうしたツールのないWebブラウザや、外部から接続しているクライアントに対してデバッグしたい時にはどうしたら良いだろうか。使うのはweinreだ。

weinreはJava製のWebサーバなのだが、ブックマークレットを介して利用する。サーバを起動して、そのブックマークレットをクライアントに登録する。そして任意のサイトにてブックマークレットを実行すると、weinreの接続リストに表示される。


リモートの情報

デバッグを行いたいクライアントを選ぶと、まるでWebインスペクタのような画面が表示される。レンダリング内容はもちろん、JavaScriptのデバッグも行える。CSSや文字装飾を変更すれば、リモートクライアントのレンダリング内容がその場で書き変わる。デスクトップはもちろん、iPhoneのようなデバイスからでもブックマークレットを実行すれば利用できる。

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リモートの情報を書き換えることも可能(プレミアム限定)

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MOONGIFTはこう見る

weinreはリソースやタイムラインも表示できるのだが、ブックマークレットでは一般的に読み込まれた後なので表示できないと思われる。使う場合は予めヘッダーで読み込む必要がありそうだ。そういうのはなしに読み込み後のデバッグだけしたいというならば特に用意はいらない。

今はスクリプト言語が隆盛で、トライ&エラーによるデバッグが主体になっている。そのためデバッグをいかにやりやすくするかが大事になっている。ローカル環境だけでは再現しないエラーも、weinreを使えばエラーが起きた瞬間にクライアントでブックマークレットを実行してもらい、その後はリモートでデバッグ情報を集めると言った開発スタイルも可能だろう。

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