これが次世代型ターミナル?WebKit + node.jsによるグラフィカルコンソール「ターミナル」
TermKitはnode.jsとWebKitを組み合わせたグラフィカルなコンソール。
TermKitはWindows/Mac OSX/Linux用、node.js製のオープンソース・ソフトウェア。ターミナルと言えば英数字の並ぶ白黒の世界が一般的だ。カラー設定を行えば白黒ではなくなるが、それでも二色だ。さらにカラー設定を行えばANSIカラーが使える。UTF-8が使われるようになり日本語も問題なく表示されるようになった。
だがグラフィカルな世界とは全く縁遠い所にいる、それがCUIなのだ。そんな孤高の世界に果敢に挑む、新世代のターミナルがTermKitだ。
TermKitはnode.jsと専用ターミナルを組み合わせた全く新しいターミナルだ。ターミナルはWebKitをラッピングしたものになっており、Webベースだ。そこに文字を打ち込むと、入力候補になるコマンドやファイル、フォルダ名が並ぶ。矢印キーを押すとグラフィカルにカーソルが動いて格好いい。
さらにcatで画像ファイルを指定するとそのまま内容が表示される。ハイライト処理にも対応しているのでとてもグラフィカルだ。ファイルのアイコンも表示され、とても奇麗なターミナルになっている。今の所まだ不安定な部分があり、時々反応がなくなるが今後に期待したい面白いソフトウェアだ。
MOONGIFTはこう見る
TermKitがデファクトになるかと言われればそうは思えないが、試みとしてはとても面白い。シンプルなターミナルも良いが、TermKitのようにグラフィカルなものも面白い。何よりターミナルがWebKitで作られているというのが今風で実際にありそうな気になってくる。
極端に言えばnode.jsサーバまで内包し、TermKitを立ち上げると一緒にnode.jsが立ち上がってくれればWebSocketでつながっているなどと気にする必要もない。次世代型のターミナルのあり方としてみて見ると、意外とありなのではないかと思えてくる。