自社独自のデータを使ってCalDAVサーバを立ち上げる「Radicale」
RadicaleはPythonで作られたシンプルなCalDAVサーバ。
RadicaleはPython製のオープンソース・ソフトウェア。ガラケー、スマートフォンで最も良く使われている機能の一つがカレンダーではないだろうか。特にスマートフォンは外部サービスとの連携が容易なので、Googleカレンダーや自社のカレンダーシステムと連携させているかも知れない。
CalDAVならばクライアントは自由
この外部との連携をする時にキーになる技術がCalDAVだ(Exchangeもあるが)。WebDAVは今ひとつ流行らないが同様のカレンダー向け技術であるCalDAVは既に多数使われている。そんなCalDAVサーバを自分でも立てたいならばRadicaleを使ってみよう。
RadicaleはPython製のCalDAVサーバだ。とてもシンプルな仕組みで、コマンド一つで立ち上がる。通常の予定の他、イベントやToDoもサポートしている。認証を使ってアクセス制限することもできる。さらにSSLでの利用も可能だ。
サーバ実行中
例えば自社のサービスにCalDAV機能をつけたいと思った時にRadicaleを経由して連携させると良いのではないだろうか。また、スマートフォンとデスクトップの連携に使っても良い。外部にデータが置けない場合は特に威力を発揮するだろう。
MOONGIFTはこう見る
カレンダーのシステムというのは意外と複雑だ。繰り返しのイベントであったり、各スケジュールのメタ情報も数多い。CalDAVサーバを一から作っていくのは工数がかかってしまうが、Radicaleをベースにすれば話は早いのではないだろうか。
スケジュール管理に限らずタスク管理システムでも使えるだろう。また業務システム独自のCalDAVサーバというのも面白いかも知れない(提出期限を配信するなど)。世の中は時間を重視して動くので、アイディア次第で色々な場面で用いれるはずだ。