怖い、それとも新しい可能性?iPhoneの位置情報バックアップビューワー「iPhoneTracker」
iPhoneTrackerはiPhone/iPad 3Gの同期で蓄積された位置情報データを閲覧するソフトウェア。
iPhoneTrackerはMac OSX用のフリーウェア(ソースコードは公開されている)。iPhoneは携帯電話だ(当たり前だが)。そのため普段から常に持ち歩いている。また、充電や音楽やアプリのバックアップや同期を行うために母艦に週に一回は接続しているのではないだろうか。
おおお!(公式サイトより)
母艦に接続するとiPhoneはバックアップを開始する。その時にどんなデータがバックアップされているのかきちんと把握されていないかも知れない。意外なことにこんなデータが集積されているのだ。それを知るためのツールがiPhoneTrackerだ。
iPhoneTrackerを立ち上げるとこれまでに自分がiPhone(またはiPad 3G)で位置情報を取得した箇所全てが地図上にプロットされる。特にマーカーの多い場所は色濃く表示されるので、自分がよく行く場所が分かるようになっている。
筆者環境ではうまく出ず…
さらにタイムスライダーで時系列にそってどう動いていったかも簡単に分かるようになっている。仕組みは意外とシンプルで、同期バックアップデータに含まれるDBファイル(SQLite)に含まれるロケーションデータをマッピングしている。なお筆者環境では読み込めずにエラーになってしまった。
常に一点ではなく、時々ばらけて表示されることがある。これは精度が低い時の表示なのだろうか。なお、これを怖いと感じるかどうかはその人次第だろう。もちろんデータはオンラインにあがっている訳などなく、母艦に蓄積されるのみだ。ぜひ一度お試しを。
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MOONGIFTはこう見る
セキュリティと利便性は表裏一体の関係にある場合がある。手軽に使えるようにするためにはセキュリティレベルを引き下げたり、厳密な確認手順を省いたりする。今回の件で怖いところがあるとすれば、バックアップが暗号化されずに読み取れるということだろう。
逆に言えばこの蓄積された位置情報データを使えば、また新しい楽しみ方が生まれる可能性もある。プライバシーに配慮する仕組みはもちろん必要だが、自分のデータであればどう使おうがそれは自由だ。iPhoneTrackerは色々考えさせられるソフトウェアだ。