SOAPとJavaScriptを使ったWebアプリケーション開発に「JavaScript SOAP Client」
JavaScript SOAP ClientはJavaScriptで作られたSOAPクライアントライブラリ。
JavaScript SOAP ClientはJavaScript製のオープンソース・ソフトウェア。今はWebサービスがWeb APIを提供するのが珍しくなくなっている。昔は情報を発信するだけのWeb APIが多かったが、今はOAuthなどを使って情報を登録、更新できるものも多い。
新しいWeb APIについてはRESTfulになっていたり、JSONフォーマットでやり取りするものが多い。だがWeb APIがまだWebサービスと言われていた頃にはSOAPが使われていた。そんな旧来のWeb APIを扱うのに便利なライブラリがJavaScript SOAP Clientだ。
JavaScript SOAP Clientはその名の通りJavaScriptで作られたSOAPクライアントだ。エンドポイントを指定し、JavaScriptからメソッドをコールする。そのリクエストをサーバ側で受け取り、SOAPに沿ったメッセージを返せばJavaScriptで扱えるオブジェクトとして処理できる。
文字列はもちろん、数字や配列、オブジェクトも扱える。さらにエラーをキャッチすることもできる。パラメータを指定してコールすることも可能だ。非同期実行も同期実行もサポートしている。若干古めのサービスでSOAPしかサポートしていない場合に使えるライブラリだ。
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今はSOAPのみサポートしたWebサービスは見かけなくなってきているが、仕組み上企業間のメッセージサービスを考慮されているだけあって、きちんと作れば信頼性の高いデータの授受が実現するはずだ。サーバ/クライアント間の共通言語として使うのも面白い。
JavaScriptからメソッドを指定してコールするので、イベント駆動型のシステム構築に向いているとも言える。SOAPというとサーバ間、GUIアプリケーションでの利用が多いが、JavaScript SOAP Clientを使えばより可能性が広がるかも知れない。