pikはWindows用Ruby製のオープンソース・ソフトウェア。一言でRubyといっても実装方式は幾つか存在する。1.8系と1.9系の違いは大きいし、CRubyの他にJavaベースのJRubyや.NETベースのIronRubyもある。大抵使うのは一つだが、場合に応じて使い分けたい時もあるだろう。

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インストールできるRubyは多岐にわたる

 

そんな時に複数のバージョンのRubyをインストールして手元で切り替えられると便利だ。Linux、Mac OSXであればrvmが利用できる。そしてWindowsであればpikというソフトウェアが存在する。これを使えば多数のRubyを自在に切り替えられるようになる。

pik自体はRubyGemsを使ってインストールできる。初回にpikを配置する場所を決めたらすぐに利用できる。lsコマンドを使えばインストールできるRubyがリストアップされるので、addコマンドを使って指定してインストールする。インストーラーも兼ねているので使うのが簡単だ。

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切り替えはコマンド一つで簡単に

 

切り替えはswitchコマンドを利用する。意外と面倒なgemのインストールも、各Ruby環境でまとめて実行してくれる機能がある。これを使えば環境の統一も容易だろう。Ruby1.9を試したいという時にも便利そうだ。

執筆時のバージョン

 0.2.6

 

vertiginous’s pik at master - GitHub

 http://github.com/vertiginous/pik