Windows用ソフトウェアをあたかもMac OSXソフトウェアのように変換する「WineBottler」
WineBottlerはMac OSX用のオープンソース・ソフトウェア。Mac OSXやLinux上でWindows用のソフトウェアを動作させる技術は幾つか存在する。VMWareのような仮想化、Mono(.NETのオープンソース実装)そしてWineを使ったラッピングだ。
Windowsアプリケーションをラッピングする
Wineを使えばWindowsアプリケーションがそのまま実行できるが、環境の整備に面倒なイメージがあった。そこでWineBottlerを使ってラッピングし、Mac OSX用アプリケーションに変換してしまってはどうだろう。これならばWindowsアプリケーションと意識することはなくなる。
任意のWindowsアプリケーションをWineBottler経由で起動すると、アプリケーションのラッピング設定を行う画面が表示される。そこではラッピングする際に同時に指定するランタイムや変数などが設定できるようになっている。
IE6。Flashの動画も動き、音が出る
予め幾つかのアプリケーションが予め登録されており、例えばIE6やIE7をインストールできるようになっている。他にもWinAMPのインストールも可能だ。Flashプラグインなどもインストールされ、日本語の表示も可能だ。
生成されるアプリケーションをダブルクリックするだけでXが立ち上がり、Windowsアプリケーションが使えるようになるのはとても手軽で良い。各アプリケーションごとに設定が必要と思われるがそうした情報が共有されればMac OSX上でWindowsアプリケーションが手軽に使えるようになるはずだ。
執筆時のバージョン
1.1.35
WineBottler - Run Windows Programs directly on OS X