Google Wave対応ガジェットを開発するためのクローンサーバ「PyGoWave Server」
PyGoWave ServerはPython製のオープンソース・ソフトウェア。Google Waveには世界中の技術者が注目しつつも、現段階ではクローズドベータな状態になっている。参加しないとガジェットが作れないのでは、開発者の意欲も減衰してしまうだろう。
Google Waveガジェットをテスト
そこで作られたのがPyGoWave Serverだ。PyGoWave Serverは開発者が自分で立てられるGoogle Waveクローンであり、Google Wave用に作成されたガジェットを実行できるようになっている。しかもこれがGoogle製でないのが驚きだ。
PyGoWave ServerはDjangoを使って構築されており、ユーザ登録さえすれば誰でもGoogle Wave用のガジェットを作成し、実行することが出来る。ガジェットの名前は全体でユニークになっているようで、かぶらないように注意しよう(かぶるとエラーになってしまう)。
自作ガジェットの管理画面
一部のガジェットはエラーが出てしまうが、地図系の有名なガジェットはそのままで動作する。他のPyGoWave Server上のユーザを招いて同時に編集する操作を体験することもできる。Google Waveの同時編集とは異なるだろうが、それでも開発レベルでは十分と言えそうだ。
自分でサーバを立てて実行することはもちろん、PyGoWaveのWebサービスで体験することもできる。サーバ同士のコミュニケーションはできないが、ガジェット開発プラットフォームとして、とても便利に使えるはずだ。Google Waveのアカウントをまだ持っていない人も、PyGoWaveを使ってその面白さを体験してみても良いだろう。
執筆時のバージョン
0.3
Welcome - PyGoWave Server
p2k’s pygowave at master - GitHub