iPhoneSimulatorExchangeはMac OSX向けのフリーウェア。iPhoneSimulatorExchangeはちょっと説明の難しいアプリケーションだ。iPhoneアプリを誰かに試してもらおうと思った時、一つはAppStoreに登録して、キャンペーンコードを通じてiPhoneにインストールしてもらうという方法がある。だがこれは審査を通過するまでのステップが必要だ。またad hocを使って行う方法もあるが、若干手間がかかるのは否めない。

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iPhoneエミュレータに入っているアプリケーションをインストーラーに

 

コンセプト的に作ったアプリケーションを試してもらうためだけに、ソースコードごと渡してMac OSXでコンパイルしてもらうのはどうだろう。だがこれは相当に面倒だし、ソースコードを公開するのを控えたいこともあるだろう。そこで使えるのがiPhoneSimulatorExchangeなのだ。

iPhoneSimulatorExchangeを使うと現在、iPhoneシミュレータ上にインストールされているアプリケーションが一覧になって表示される。そしてここからアプリケーションを選んでBuild Installerを押すと、選んだアプリケーションをインストールするためのインストーラーが出来上がるのだ。

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インストーラー

 

後はこのインストーラーを相手に渡せば良い。Mac OSXやiPhoneシミュレータは必須だが、それでもコンパイルの必要はないので手軽だ。実行すればiPhoneシミュレータが立ち上がってアプリケーションが実行できる。これならば開発途中のアプリケーションであっても気軽に送れるようになるはずだ。

これまではある程度形になるか、開発に積極的に関わる立場でないと試せなかった。また有料アプリケーションを試してもらうにはフリー版を作るのが基本になっていた。これからはiPhoneSimulatorExchangeを使ってエミュレータ上でのみ動作する試用アプリケーションの配布というスタイルも考えられるようになりそうだ。

2009年10月02日本文修正。コメントでのご指摘通り、ad hocを使う方法がありましたので追記しました。

 

iPhoneSimulatorExchange

 http://www.mediaatelier.com/iPhoneSimulatorExchange/