CSSで自動生成ドキュメント「CSS Doc」
CSS DocはRuby製のオープンソース・ソフトウェア。プログラミングソースを複数人で参照するときや、ライブラリを開発した際に必要なのがドキュメントだ。最近では各言語向けに○○Docと呼ばれるものが普及している。これにより関数やメソッドの前に特定のシンボルを付けつつ説明を書くだけで後々コマンド一つでソースドキュメントを生成できるようになる。
CSSファイルからドキュメントを生成
同様の仕組みはデザイナーの方にとっても大事かもしれない。特に修正していく内に入れ子になったり、情報が散在して分かりづらくなってしまうCSSはそうだ。そこで使えるのがCSS Docだ。CSS Docを使うと、CSSファイルを解析して、複数ファイルのドキュメントを生成してくれる。
内容はCSSファイルの内容に関する一覧と、タグやクラスの一覧に対する定義箇所を一覧にしてくれる。デザイン上は特に意味はないと思われるが、ルールセットという定義を利用できるので、名前をつけて一群で管理したい時に使えそうだ。
CSSの設定について
インストールはRubyGemsを使って行うが、外部ライブラリも利用するためWindowsでは難しいかもしれない。また、Mac OSXの場合でもlibcrocoのインストール時にソースコードの一部修正が必要なようだ(これはバグなので将来的には修正されるはずだ)。
CSS DocはCSSDocというJavaDocに代表されるドキュメントジェネレータにインスパイアして開発されている。それだけにデザインの世界におけるコード生成ツールとして有望だ。使える機能はまだ多くないが、既存のCSSに定義されている内容を確認したり、管理するくらいなら十分利用できるだろう。デザイナーの方はぜひ。
imedo’s css_doc at master - GitHub