OpenVanillaはMac OSXとWindows向けのオープンソース・ソフトウェア。試したことはないが、Appleはデフォルトで多言語の入力に対応している。中国語や韓国語などの入力も可能だ。とは言え、その入力方式には不便さがあるということもあり、OpenVanillaはそのIM(インプットメソッド)をオープンソースとして提供するソフトウェアだ。

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入力メニュー

 

インストールは「~/Library/Input Methods/」にアプリケーションを配置すれば良いだけだ。次にログインした時から使えるようになる。最後にシステム環境設定の言語とテキストでOpenVanillaを追加すれば準備は完了だ。入力ソースを切り替えると様々な言語が入力できるようになる。

中国語、チベット語をはじめ、フォニックスやエスペラント語などマニアックな入力も可能になる。言語を作ることもできるらしく、足りない言語があれば自ら作ることもできる。なお中国語の入力は何かキーを押すと、漢字の候補がリストアップされる(変換というステップは踏まない)。

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中国語の入力

 

Appleのような一企業で全ての言語に対応するというのは難しい面はあるだろう。だがOpenVanillaのようなプラットフォームがあれば、言語を必要としている人が自分で作ることができる。日本人が海外の言語を入力する時はもちろん、海外の方が日本語、中国語を入力したいと思った時に役立つソフトウェアだ。

 

OpenVanilla: 言語入力の禅

 http://openvanilla.org/