diff-extはWindowsまたはUnix向けのオープンソース・ソフトウェア。開発者の方であれば、誰しもが一度は使ったことのある差分表示ソフトウェア。WinMergeやKDiffなどが知られている。バージョン管理システムを入れている場合はもちろん、システムの出力を確認したりするのにも便利だ。

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コンテクストメニューからファイルを指定する

 

一度使うと手放せなくなるが、これらのソフトウェアの使い勝手はあまりよろしくない。ファイルを二つ指定するテキストボックスが出るだけというものが多く、一つ一つ指定するのがおっくうになる。こんな使い勝手では一般ユーザの方は使おうと思わないはずだ。そこで試してみたいのがdiff-extだ。diff-extはWindows標準のエクスプローラ拡張として動作し(Windowsの場合)、比較したいファイルやフォルダを簡単に指定できるようになる。

実際の差分表示は外部のプログラムが必要となる。WinMergeやKDiffを別途インストールしておき、設定画面でそのパスを指定する。2つのファイルを比較する、さらには3つのファイルを比較すると言った指定が可能だ。さらにフォルダの比較にも対応している。いずれも外部プログラムも対応している必要がある。

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フォルダ、3-wayの比較に対応

 

インストールが終わったら、エクスプローラでファイルを二つ選択して右クリックするとコンテクストメニューに対象を比較という項目が表示される。これを選べば差分表示プログラムが起動し、比較を行ってくれる。さらにファイルを後で比較に登録しておけば、別なフォルダにあるファイルを選んだ時に比較対象としてリストアップされて簡単に選べるようになる。

フォルダ比較に対応していればファイルに限らずフォルダを選択して比較を行うこともできる。いずれもコンテクストメニューから選ぶだけの簡単な操作だ。エクスプローラからの選択であれば、誰もが使い慣れているのですぐに操作を覚えられるはずだ。

バージョン管理システムがないと使えないような感じがするが、修正前に一度オリジナルをバックアップしてから修正するようなど、ちょっとした工夫でバージョン管理外のファイルでも使えるようになる。使い勝手のあまりよくないバージョン管理ソフトウェアをもっと使いこなすためにもdiff-extをお試しいただきたい。

 

diff-ext

 http://diff-ext.sourceforge.net/

Diff shell extension | Get Diff shell extension at SourceForge.net

 http://sourceforge.net/projects/diff-ext/