RDBMSは細かなデータ構造を管理したい時には便利だが、メモやWebページのようなコンテンツを管理する際には大袈裟になる場合がある。そうした時にはキーバリュー型のシンプルなデータベースが便利だ。キーバリュー型というとmemcachedのような補助的なシステムを思い浮かべるが、そこだけに収まらない使い方が出来る。

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キーバリューデータベースを使ったCMS

 

その実例としてTokyo Promenadeを紹介しよう。Tokyo Cabinetの作者で知られるmikio氏が開発したCMSだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはTokyo Promenade、Wikiのようなページ管理ができるCMSだ。

Tokyo PromenadeはWikiのように誰でもコンテンツが編集できるCMSだ。記法としてはLaTeXでよく使われる記法を採用しており、見栄えもそれに近いものになっている。また音声ブラウザや印刷、携帯での表示にも気を配り、アクセシビリティが高いシステムになっている。

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ファイル管理

 

画像もアップロードが可能で、ブラケットネームによる内部リンクの作成もできる。また、InterWikiによる外部リンク(Wikipedia)作成も可能となっている。Wikiの他、コメントを付ける機能もある。システムはC言語で書かれている。

その最大の特徴はTokyo Cabinetを使っていることになるだろう。その高速さ、ソースコードから読み取れるTokyo Cabinetの可能性、シンプルさの中に見えるこだわりを感じ取ってみて欲しい。

 

via かんたんCMS 「Tokyo Promenade」を使おう [mixi Engineers’ Blog]

Tokyo Promenade: a content management system

 http://tokyocabinet.sourceforge.net/promenadedoc/