何となくDjangoのあり方が分かってきた気がする。Djangoの場合、システム全体を提供するのではなくプラグインのように既存のシステムにアドオンする形で提供されるものが多い。例えばCMSにしても単体でシステム全体をハンドリングするのではなく、既存のアプリケーションにコンテンツ管理機能をそっと追加してくれるのだ。

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管理サイトからコンテンツを作成、編集できる

 

既に組み上がっているDjangoアプリケーションに静的なコンテンツを管理する機能が欲しければ、django-cmsを使ってみよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはdjango-cms、Djangoアプリケーションにコンテンツマネジメントシステムを追加するソフトウェアだ。

django-cmsを既存のDjangoアプリケーションのディレクトリに設置し、設定ファイルを書き換えれば準備は完了だ。管理画面に入ると、ページ作成が追加されており、そこから自由にコンテンツが作成できるようになっている。

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コンテンツは階層管理できる

 

管理画面ではWYSIWYGなエディタを使ってコンテンツの作成ができるようだが、筆者環境ではどうもうまくいかなかった。コンテンツは指定したURLパターン以下での表示が指定できる他、多言語化にも対応しておりコンテンツを各国言語に合わせて変更できる。

予め管理画面が提供されているDjangoだからこそ、柔軟なCMSが提供できるようになっている。Webサイトにありがちな定期メンテナンスの必要なユーザ管理のコンテンツを提供するのにぴったりではないだろうか。

 

django-cms.org - Download

 http://django-cms.org/download/