Googleドキュメントを使ったことがあればご存知だろうが、コラボレーション機能がとても便利だ。はっきり言ってしまえば、それ以外の機能はローカルアプリケーションのリッチインタフェース、高速性に劣るだろう。だがオンラインで複数人で編集できるコラボレーションがあるからこそ、Webアプリケーションは活きてくる。

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セッションブラウザ

 

だが、CoWordを使えば面倒なことをせずにMS Wordの共同編集が実現する。それもインターネット越しでも可能だ。

今回紹介するフリーウェアはCoWord、MS Word向けのマルチユーザコラボレーションソフトウェアだ。

残念ながら一人で活動しているのでその真価は確認できていない。ぜひオフィスでインストールしてみて複数人で触ってみて欲しい。複数のマウスカーソルが表示されたり、他のユーザの編集ポイントが分かるとドキュメント作成がもっと面白くなるはずだ。

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編集中

 

利用は簡単でクライアント向けのアプリケーションとサーバアプリケーションがある。公式サイトが提供するサーバを利用する場合はサーバをインストールする必要はない。イントラで共有したり、オリジナルのリポジトリを立てる場合はサーバをインストールする必要がある。

後はクライアントからサーバにつなぎ、Wordファイルをアップロードすれば良い。*.docファイルのみ対応しており、Word 2007以降の*.docxファイルは利用できない。対応Wordは2003までとなっているが、2007でも利用はできるようだ。

CoWordからWordファイルの編集を実行するとファイルがダウンロードされ、編集可能になる。右側にはサムネイルが表示され、ユーザごとに編集したブロックが色分けして表示される。セッションブラウザではどのファイルを誰が開いているかすぐに分かるようになっている。

なお確認していないがWordの他にPowerPointでも共有ができるようだ(CoPowerPointという)。コラボレーションは確かに魅力だが、社内で誰かがWordファイルを開いて他の方が迷惑するなんて事態もCoWordを使えば回避できるようになるだろう。 そんな地味な場面でも役立つソフトウェアだ。

 

**CoWord

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http://cooffice.ntu.edu.sg/coword/