Emacsにフォルダブラウザ機能を持たせる「Emacs Nav」
Emacsには元々diredと呼ばれるファイルブラウザが付属している。これは便利ではあるが、同じディレクトリにある複数のファイルを一気に編集したいといった場合、多少面倒な操作が必要だった。とは言え、エクスプローラやFinderなどからドロップするのはさらに面倒くさい。
Emacsにファイルブラウザをつける
IDEなどであればツリー形式のフォルダブラウザが別途用意されており、そこからファイルを開けるようになっている。同じ仕組みをEmacsにつけるのがnavだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはEmacs nav、Emacsにファイルブラウザを付けるLispプログラムだ。
正直試すまではナンセンスだと思っていた。硬派なEmacsにそんなものは不要だと。しかし、これがやってみるととても便利だと言うことに気づいた。MacBookの場合、画面の横幅が広いので、多少スペースが使われても大して気にならない。
開発にとても便利
それでいてファイルが一覧できるので、同じ階層下にあるファイルを順番に修正していくのがとても簡単になる。バッファを分割していた場合は、1と2キーでそれぞれのバッファを指定して開くことができる。
ファイルの削除やコピーもEmacs nav上からできる。ファイル名の検索や、grep、シェルの実行など細かな操作も可能だ。IDEではこのような機能は当たり前だが、それがなくとも十分便利だったEmacsが、navによってさらに魅力的になる。
via Nav, An IDE-like Navigation Pane for Emacs [Google Open Source Blog]
emacs-nav - Google Code