CSSは最近のWebシステムでは当たり前のように使われている。そして肥大化したCSSはネットワークの帯域を余計に食っているようなものだ。それを解決する手段として、CSSの余計な空白や改行を消して圧縮する技術がある。

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こんなにちっちゃくなっちゃった!

 

だがCSS Compressorはもう一歩先の技術を使って、さらに圧縮を実現してくれる。これはなかなか興味深い。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはCSS Compressor、CSSを解析した上で圧縮してくれるソフトウェアだ。

CSS CompressorはJava製のソフトウェアで、コマンドラインで実行する。CSSファイルを引数として指定すると、標準出力に圧縮した内容を返してくれる。余計な空白や改行の削除はもちろんとして、幾つか面白い機能がある。

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ヘルプ

 

同じ設定を行っているクラスがあれば、それを一つにまとめてくれたり、4辺に同じ設定を行っていたら、それを一つに集約してくれる、0pxを0にする、rgb指定のプロパティを16進数指定にするなど。とにかく細かな点ではあるが、地味に圧縮を行ってくれる。

さらに突き詰めていけば、GZ圧縮するということになるだろう(それをするとCSS Compressorの成果はほんのわずかになってしまうが)。大規模なWebサイトを運営し、ごくわずかな転送料も縮めていきたい、そんな情熱を感じさせるソフトウェアだ。

 

**Andrew Roberts - Software - CSS Compressor @ School of Computing, University of Leeds

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http://www.andy-roberts.net/software/csscompressor/index.html