データベースにあるデータを複雑な条件を付けつつ取り出してレポートにしてほしい,というのはよくあるニーズだろう。繰り返し使うものであればあらかじめ組んでしまうのだが、だいたいはそうではない。今回だけ欲しいという場合ばかりだ。

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クエリー設定

 

実行結果を表計算ソフトウェアに貼付けて画像やテキストを追加して形式を整えて…なんて毎度やっていられない。そこでWabitを使ってみよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはWabit、ビジュアルクエリー構築&レポーティングソフトウェアだ。

WabitはJavaで作られたソフトウェアで、MySQLやPostgreSQL、Oracle8i〜10g、SQL Server、DB2など多数のデータベースに接続することができる。Windows/Mac OSX/Linuxのそれぞれのプラットフォームで動作する。接続した先のテーブルをドラッグアンドドロップで追加して、ビジュアル的にリレーションを設定してデータを取り出すことができる。

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レポート作成画面

 

リレーションを組み立てる画面では拡大/縮小ができるので複雑な形になっても分かりやすい。フィールドに対して取り出す条件を指定したり、独自にWHERE句を追加することもできる。さらに取り出す行数の指定もできる。

結果を確認したらレポートの作成を行う。データと合わせてテキストや画像、水平線/垂直線を追加してレポートを見栄えよくすることができる。そうして出来上がったレポートをPDFや印刷すれば作業は完了だ。

できあがったファイルは保存しておくことで次回にそのまま活かすことができる(データはもちろん更新されているだろうが)。日々の運用を手軽にしてくれる便利なソフトウェアだ。

 

SQL Power Group - Business Intelligence & Data Warehouse Consulting

 http://www.sqlpower.ca/page/splash

wabit - Google Code

 http://code.google.com/p/wabit/