システム開発において、初期段階のドキュメントはしっかりと作られる傾向にある。もちろんデータベースの正規化や設計も適切に行われる。だが運用が開始してから起こる修正や、追加開発についてはそれらがおざなりになる。

3dsearch8.png

論理モデル

 

そしてシステムというのは目に見えず、全体像の把握が行いづらい。そこでまずは現状を見える状態にしよう。使うのはOpen System Architectだ。

Open System ArchitectはWindowsやLinuxで動作するオープンソース・ソフトウェアで、GPLの下に公開されている。

Open System Architectは論理モデルと物理モデルの二つのモデリング手法に対応している。初期の開発からであれば論理モデルから落とし込んだり、逆に既にある場合は既存データベースからの構築機能があるのでそれを使って物理モデルからはじめれば良いのではないだろうか。

3dsearch10.png

テーブルデータ

 

ODBC接続を使うか、MySQL/Firebird/Interbase/PostgreSQL/DB2/SQL Serverへ接続して物理モデルを構築することができる。SQLエディターがあるのでデータの編集をすることも可能だ。設計に従って検証を行う機能もある。

エクスポート機能を使えばHTMLまたはBMPで出力できる。HTMLは日本語が文字化けしてしまうが、HTMLのエンコーディングを変更すれば問題はない。データベースのモデリングは初期の開発時のみならず、定期的に見直しをかけていくべきものだ。そのためには現状から手早くモデリングできるツールを選択しよう。

3dsearch12.png

エクスポート例

 

CodeByDesign

 http://www.codebydesign.com/