OAuthやOpenIDをサポートしたRESTfulデータストア「CloudKit」
エンタープライズ向けのシステムはともかく、個人で作るサービスや自社のWebサービス構築においてクラウドをもっと活用すべきだ。ハードウェア資産やデータベースのメンテナンスなどに頭を悩ますこともなく、作りたいものを作れる環境が得られるようになる。
HTTPを使ってデータをストア、取得する
データをストアする仕組みを考える際に、ついデータベースを頼りたくなるが本当にデータベースに入れる必要があるだろうか。並び替えや絞り込みをしないなら、もっと単純なデータストアでも十分なはず。そこで見てみたいのがCloudKitだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはCloudKit、RESTfulなJSONデータストアシステムだ。
CloudKitはRubyで作られたシステムであり、HTTPを使ってデータベースにアクセスする。ストアする際も、取得する際も利用するのはJSON形式だ。スキーマの定義など気にする必要はない。データを放り込めば、それで終わりだ。
MySQLをバックエンドに利用した場合
更新や削除の際に利用するのがETagだ。コンテンツのそれぞれにユニークなIDを割り当てているので、これを使って更新履歴を見ることもできる。扱うオブジェクトもシンボルで定義するだけで、後は自由にデータを定義できてしまう。
データ取り扱いについて、OAuthやOpenIDによってアクセス制御ができるようになっている。これにより外部のWebサービスからCloudKitを簡単に利用できる。バックエンドはメモリの他、SQLite3やMySQLなどのデータベースを利用することができる。
CloudKitを使えばデータベースと密に結合していた部分が切り離され、よりシンプルになる。JSONとあって、Webアプリケーションを構築する際にも役立つだろう。リレーショナルデータベースに慣れていると使いどころが難しいが、一度慣れてしまうととても便利に感じられるはずだ。
**CloudKit - An Open Web JSON Appliance