Mac OSXに標準でインストールされるカレンダーアプリケーションであるiCal。GoogleカレンダーがCalDAVに対応したとあって、個人的には便利に使っている。そのiCalにはローカルのカレンダーデータを公開する機能がある。

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カレンダーの公開先にSSHが指定可能に

 

デフォルトではMobileMeやWebDAVでないと公開できない。これは不便だ、不便すぎるのでSSHに対応したよというのがscalpだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはscalp、iCalの公開先にSSHを使えるようにするソフトウェアだ。

scalpをインストールした後、iCalでカレンダーを選択して公開を選ぶ。通常、http://以外のプロトコルではエラーダイアログが出るのだが、scalpをインストールしていればssh://が使えるようになる。もちろん認証情報を保存しておくことができる。scalpはSIMBLを使っているので、別途インストールしておく必要がありそうだ。

ピクチャ 7.png

通常はこのようなエラーになる

 

内部的にはscpコマンドを使っているようで、これならばWebサーバにアップロードして公開するのも手軽になるだろう。MobileMeを使っていないユーザであっても自分のスケジュールを公開したいことはあるはずだ。その場合に便利に使えるだろう。

日本語のカレンダーであってもicsという拡張子を付けてアップロードされる。予定を変更した際に自動でアップロードする仕組みもある。なお、公開URLがssh://になってしまうので、その点は修正して人に伝えるようにしよう。

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scalpインストール後

 

scalp - Google Code

 http://code.google.com/p/scalp/