正直に言えば、相当なめてかかっていた。ダウンロードして解凍してできたファイルはたったの二つ。これで何ができるのかという思いだった。アップロードして、ファイルにアクセスする。出てきたのはユーザ情報設定画面のみ。そしてログインをする。

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利用可能なテンプレート

 

次に表示されるのはWebサイトのテンプレートが列挙された画面だ。たった二つのファイルでこのような情報が、と思わせる内容だ。そしてテンプレートを選んだ所から凄い衝撃が襲いかかった。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはZimplit、見たまま編集するWebサイト構築ツールだ。ライセンスはAGPLだが、商用向けには有償でライセンス提供している。

ZimplitはテンプレートになるデザインをどこかのWebサーバからダウンロードして展開する(恐らくZimplitの公式サイトから)。そしてユーザが見るであろう画面の上にウィンドウを表示して、それを使った見たままにデザインを編集できる。Concrete5で見た衝撃に近い。

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ユーザ画面上でそのまま編集できる

 

ページの追加を行えば、さらに別なページも作成できていく。これがデータベースも使わずにできていることが凄い。Zimplitは静的なHTMLファイルを生成し、相互にリンクさせてコンテンツを作り上げていく。Youtubeの動画を追加したり、画像のアップロードもできる。

原理的にはテンプレートは特に固定されるものではなく、何でも利用できそうだ。なお、ファイルの生成をするので、ファイルへの書き込み権限が必須になる。そこがセキュリティ的に気になる方も多いと思われる点だが、機能はとても面白い。データベースも使わずにWebブラウザを使ってコンテンツを作成する…そんな便利なCMSだ。

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ページの追加も可能

 

**Home

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http://www.zimplit.org/