ちょっと相当特殊な環境向けのソフトウェアではあるが、コンセプトは分かりやすい。ブカレストとはルーマニアの首都で約230万人の人口の都市だ。そこでしか使えないソフトウェアなので、ニッチと言わざるを得ないだろう。

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OpenStreetMapを使って地図を表示する

 

だがこの手のソフトウェアは役立つものが多い。日本でも同じコンセプトのソフトウェアは多いので、今後Web APIを組み合わせた同種のソフトウェアの登場が期待できそうだ。

今回紹介するフリーウェアはBucharestApp、ブカレスト専用のルート検索ソフトウェアだ。

BucharestAppは、OpenStreetMapのデータを使って地図を表示している。そしてレイヤーとしてルーティング情報を表示している。ある場所とある場所をつなぐルートを色分けして表示し、さらにその途中の目印も一覧してくれる。

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右下がルート一覧

 

こうしたソフトウェアは日本でもあるが、有料であったりWebサービス限定だったりする。だがWeb APIを組み合わせれば無料で作れてしまう可能性もありそうだ。さらにモバイル化やGPSデータのマッピングも行えばカーナビも真っ青になる。

この手のソフトウェアは数年前まで全く個人では手が出せるものではなかった。各種データのオープン化、Web API化がフリーウェアのレベルであっても実現可能なソフトウェアとして出せるレベルにまでなっているのはとても凄いことだ。

 

Bucharest OpenStreetMap

 http://dv8.ro/Bucharest/Bucharest.html