日本では現時点では普及していないが、デジタルコミックは今後、見逃せない技術だ。出版というもの自体が冷え込んでいるので、後数年もすれば状況は変わってくるだろう。そしてデジタルコミックを読ませる上で欠かせないのが単なるWebのテキスト表示とは一味違う表示法だ。

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画像を配置した図

 

今の所多いのは画面上にコミックの見開きをそのまま再現したようなものだろう。だがこれではアナログな本のリプレースしかならない。もっとデジタルならではの見せ方があるのではないだろうか。そんな可能性を見せてくれるのがInfiniteCanvasだ。

InfiniteCanvasはGPLの下にソースが公開されているオープンソース・ソフトウェアだ。デジタルコミックを閲覧するFlashビューワーを生成してくれる。

InfiniteCanvasではコミックの各ページを画像としてインポートしていく。そしてキャンバスの中に自由に配置していく。そしてナビゲーション機能を使って、クリックの度にどのように視点を動かすか指定することができる。

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ナビゲーション

 

これをうまく使うと、ある時にはゆっくり動かしたり、ある時には逆に素早く動かしたりとユーザの心情を理解しつつナビゲーションができるようになる。コマ割りに応じた動きもできる。Flashで生成されたデジタルコミックはブラウザで読むことができ、クリックだけで読み進めることができる。

InfiniteCanvasは何もデジタルコミックだけの利用に限ったものではないだろう。視点を動かしながら進んでいくプレゼンテーションなど、ただスライドが切り替わるだけのものとは全く違う、ダイナミックな面白さがあるはずだ。

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プレビュー

 

MindNode » InfiniteCanvas

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