WebブラウザでiTMS向けのリンクをクリックすると、iTunesが自動で立ち上がる(または確認が出る)。古くからはmailtoのリンクをクリックするとメーラーが立ち上がる。この仕組みはURIスキーマに対するアプリケーション設定が決まっているから起動するようになっている。

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URIスキーマに対応したアプリケーションを定義する

 

本来、IANAがRFCとして定義してあるものに限られるのだが、iTMSのようにitms://で独自に割り当ててしまっているものも存在しているようだ。リストを見ると分かるが、実に70種類以上存在するので、なかには適切に自動設定されないアプリケーションもあるかも知れない。そこでこれを使って独自に設定を行おう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはduti、URIリキーマ割り当てソフトウェアだ。

dutiはURIスキーマと、それに対するアプリケーションを設定することでアプリケーションを自動起動するようにしてくれるソフトウェアだ。Mac OSX向けのソフトウェアで、ターミナルを使って操作する。

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このようなエラーメッセージが防げるようになる

 

例えばMac OSXではtelnet://は使えたが、imap://は対応していない。そんなURIを踏んだ時にメーラーを設定しておけば自動起動してくれる。他にもfeed://のようにIANAが定義していないURIスキーマにもアプリケーションを割り当てることができる(逆にjavascript:のように定義されていなくとも一般的なものもあるが)。

他にもEctoというブログエディタはecto:というURIスキーマを自動設定している。一意で決定してしまうURIスキーマが氾濫するのは怖い所ではあるが、割り当てを上手に利用できれば、インターネットがさらに便利になるかも知れない。

ブラウジングしていて「〜で始まるインターネットアドレスを認識できません」といったメッセージが出るようであれば利用を考えたいソフトウェアだ。

 

duti

 http://duti.sourceforge.net/

SourceForge.net: duti

 http://sourceforge.net/projects/duti