ノートンの便利ユーティリティクローン「WCD」
ノートン系のソフトウェアは殆ど使わないので知らなかったが、便利なユーティリティが数多く存在するらしい。中にはコマンドライン系のツールで面白いものがあるようだが、相当昔のものもあり、現在は存在しない場合もある。
Windows版
そこで復刻させようという試みが行われている。Norton Change Directoryというコマンドツールを真似たのがWCDだ。Linux、DOS、Windows、Mac OSX、BSD、HP-UX、SunOS、AIX、QNX、BeOS、OS/2 WARPと、とにかく数多くのプラットフォームがサポートされている。
WCDはオープンソースのソフトウェアで、コマンドラインでの利用が基本になる。wcdコマンドの後に移動したいディレクトリを指定するのだが、そこが若干変わっていて面白い。例えば wcd *top と打ってDesktopを補完するといった具合だ。
Mac OSX版
複数の候補がある場合はリストを出力してくれる。正規表現が使えるので、前方一致はもちろん、途中の文字しか分からない場合も細かく指定できるのが便利だ。オプションは50以上存在し、細かく移動条件や検索条件を指定できる。
cdコマンドをここまで拡張できるというのはある意味驚きだ。初回の実行時にスキャンが行われてインデックスファイルを作成するので若干時間がかかってしまうが、それさえ終われば快適に使えるツールになるはずだ。
Erwin Waterlander, WCD Wherever Change Directory