最近、JavaScriptエンジンの高速化戦争(?)が激しくなってきた。発端はGoogle ChromeのV8エンジンかも知れない。そこから派生して、MozillaやWebKitでも高速化を発表している。Webアプリケーションが多様化し、様々な場面で利用されるようになっているので、高速化は良いことだ。

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最新のJavaScriptエンジン!

 

WebKitというとSafari向けレンダリングエンジンという気がするが、実際はGoogle ChromeやAdobe AIRでもレンダリングエンジンに採用されているほどシェアは広い。そしてそのWebKitに標準で実装されているJavaScriptエンジンの次世代版がSquirrelFish Extremeだ。

SquirrelFish ExtremeはWebKit Nightly Buildsに取り込まれているJavaScriptエンジンだ。バイトコードの最適化、多態インラインキャッシュ、コンテクトスレッド JIT、正規表現 JITなどの改良が行われている。

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Webアプリケーションでその速度を体感してみよう

 

結果としてSafari3.0の10倍も高速化されているとのことだ。もちろんMac OSX + Firefox3よりも速い。追加で行われているベンチマークではV8エンジンよりも高速化されているという結果も出ている。

高速化はこれからもどんどん行われていくことだろう。Mozilla、Google、WebKitさらにOperaやIEも巻き込んで開発競争が起これば、来年、再来年には今では思いもしなかったくらいWebアプリケーションが高速動作しているかも知れない。

 

via WebKit、最新のJavaScriptエンジン「SquirrelFish Extreme」を発表 [SourceForge.JP Magazine]

Introducing SquirrelFish Extreme.ja – WebKit – Trac

 http://trac.webkit.org/wiki/Introducing%20SquirrelFish%20Extreme.ja