Webアプリケーションを構築しているとどうしても必要になるのがJavaScriptだ。サーバサイドの言語はPHPやRuby、Perl、Java、Pythonなど様々な言語が選ばれるが、JavaScriptについては代わりがない。

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RubyからJavaScriptが生成される

 

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元のRubyコード

 

サーバサイドの言語は得意だが、JavaScriptはちょっと…という人もいるのではないだろうか。そんな人にとって、これは朗報かも知れない。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはRed、RubyスクリプトをJavaScriptに変換するソフトウェアだ。

RedはRubyの文法に則って記述したプログラムをJavaScriptに変換してくれるソフトウェアだ。まだ複雑な構文に対応している訳ではなく、クラスや関数を定義したり(無名クラス、無名関数も作成できる)、プロパティを設定したりといったことができる。

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ブラウザ判定も組み込める

 

Rubyは括弧を省略して書くことができるので、Redではそれを自動補完してくれる。また、ネームスペースへの対応やPrototype.jsなどの外部ライブラリにも対応している。特にRails向けにはプラグイン形式でRedを利用できるようにもなっている。

言語間の差異があるので、そのまま適用という訳にはいかないだろう。だが、機能が増えてくればほぼそのまま利用できるようになるかも知れない。そうすれば言語の壁を気にすることなく開発が進められるようになる、素晴らしい未来がみえてくる。

 

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 http://github.com/jessesielaff/red/wikis